タイヤ有限要素モデル作成支援ソフトウェア
概要
自動車走行時に発生するロードノイズは、路面凹凸の上をタイヤが通過することでタイヤが振動し、それがサスペンション・車体へと伝わることで車内音となる非常に複雑な現象です。これをCAEで正確に再現するためには、その入力源であるタイヤや路面からの入力特性のモデル化が重要となります。
ESTECH.ESTireは、タイヤ有限要素モデルや路面入力モデルの作成を支援するソフトウェアです。本ソフトウェアで作成されたモデルを車両モデルに組み込むことで、ロードノイズをCAEで定量評価できるようになります。
タイヤモデルの概要
ESTECH.ESTireは、タイヤの有限要素モデル作成や路面からの入力特性のモデル化を支援するソフトウェアです。
ベースはAbaqus用のモデルとなっており、必要に応じてNastran用のデータに変換して利用することもできます。
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ゴム母材を線形粘弾性材料で表現することで、ゴムの減衰挙動に加えて静動比も表現可能
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補強材はリバー要素で表現
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加振実験結果を再現するように、ゴム母材のヤング率や補強材の特性を最適化ソフトウェアによってチューニングすることで精度を確保
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Abaqus陰解法/陽解法の両方に適用可
Nastranモデルへの変換について
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AbaqusモデルのマトリクスをNastran DMIG形式に変換することでNastranへトランスレート
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タイヤ転動時の特性(ジャイロ効果、ドップラー効果)も考慮可能
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ESTECH.NAST+でモーダル縮約して利用することも可