官能指標化・感情のモデル化技術 人体の計測・モデル化技術

人体の部位は個々に固有の振動数を有しており、例えば頭部であれば5Hz以下に左右やピッチ方向、ロール方向の共振がみられます。また、シートに着座した状態では、胴体が質量・シートクッションが剛性となる身体全体の共振が発生します。これらの共振特性とモビリティの振動特性の積によって、乗心地性能が評価されます。振動による頭部や視線の振れ、内臓の振動は、酔いとも大きく関連しており、全ての人が快適にモビリティを利用頂くための重要な計測データとなります。

また、自動車のドライバがリラックスしてハンドル操作を行う場合と、緊張状態では筋肉の使い方が異なります。一見、同じ様な操作に見えても、筋電の計測によって、ドライバが快適に操舵できているかどうかを知ることができます。

心拍の計測では、ローレンツプロットといわれる心拍の間隔の計算により、自律神経活動を定量化し、ストレスの度合いを推し量ることができます。

エステックは、豊富な経験に基づく人体計測技術および独自の人体振動のモデル化技術を有しています。これらの活用によって、振動に曝露された人がどのようにして、快適性を評価しているのかを明確化し、設計要件を提案できます。