実験技術 ピエゾ素子加振による音響インテンシティ計測

構造物の振動騒音特性を評価する場合、実働時の入力点を加振することで有用な動特性を得ることができます。

構造物の動特性を把握する方法として、インパクトハンマーや電磁シェーカによる加振が一般的です。しかしながらエンジンやトランスミッションは入力点が内部にあり、一般的な加振方法を用いることが困難です。このような場合、小型なピエゾ素子を用いた加振方法が有効です。

エンジンの場合は、爆発起振力のケースへの入力点となるジャーナルをピエゾ素子で加振することにより、実際の入力点を加振した条件での動特性を得ることができます。

また、再現性が得やすい加振実験の利点を生かした多点計測により、振動挙動の詳細把握および音響インテンシティによる発音部位の明確化が可能となります。

マイクロフォンアレイを用いた音響インテンシティ計測風景
マイクロフォン4本によるインテンシティ計測
評価点音圧
音響インテンシティ2500Hz